再発したクラッチ貼り付きを解消

騙しだまし乗っていたが(そもそも最近乗る頻度も少なかったが)、気温が下がるにつれてカレンのシフトの入りにくさが本格的に悪化してきた。

確証はないが、フラホボルトからのオイル漏れによるクラッチの貼り付きの再発っぽい。

アクセルオフで駆動力が抜けた瞬間にクラッチを踏んでほぼ同時にシフトレバーをニュートラルにすると、クラッチ板とフライホイールが貼り付いたままになり、ちょっとでも回転数がズレてるとクラッチ踏んでてもインプットシャフトがフラホと一緒に回っちゃってシフトが入らない・入ってもガリって言う感じ。

逆に、クラッチ踏んだ後にあえて一瞬ためを作ってからニュートラルにすると、インプットシャフトとフライホイールの回転に差ができてクラッチが剥がれる→次のギアが入る。そんな感じ。

あるいは、ヘタったシンクロの摩擦力程度ではクラッチ板とフライホイールの貼り付きが剥がせない、って感じ。

そんな訳で、年末年始の10連休中にもう一度ミッション下ろしてクラッチを組み直そうと思ってたんだけど、連休前に相棒さんからインフルっぽいのを感染(うつ)されてダウン。症状は38℃ぐらいの熱と節々が痛い程度でそこまでひどくなかったんだけど、さすがに重量級整備をやるほどの気力は湧かなくて、ダラダラして12連休を過ごしてしまった。

で、重い腰を上げて土日を5日も使って直してやった(なぜか毎回昼過ぎ着手なので無駄に日数かかったw)。

1/11(土):メンバー降ろし

ara_Rさんに「スターターの穴から覗いたらオイル漏れてるか分かるんじゃね?」とヒントをもらい確認してみたが、イマイチよく分からず。

前回はネジロック剤なしのノーガード状態で2カ月で貼り付き始めるという漏れ漏れ具合に対して、今回は2年近くかけてジワジワ貼り付いてるから、この状態で見た目に分かるほどは漏れてないってことかなあ。

ともかく、他にやれることもないのでミッション降ろしを続行。

と言っても、この日はアンダーパネル類を外してミッションオイルを抜いてメンバーを降ろすところまで。

ミッションオイルはやけにきれいだった。調べてみたら、前回交換してから半年以上は経ってるが走行距離は500kmちょいだった。ちょっともったいなかったかな。。

メンバー降ろしは、ちょっと順番間違えてステアリングラックやスタビを外す前にメンバーを降ろし始めちゃって、ラックやスタビを外すのに手間取ったりしてちょっと(´・ω・`)ショボーン。

あと、強化剤で固めたエンジンマウントは一部のゴムが抜けてた。ストックしてあるやつに交換するか。

1/12(日):ミッション降ろし

2日目はまずはドラシャ抜き。Hazetのタイヤレバーがいいらしい、と言うのをTwitterで見かけたので

試してみたら、マジで自己最速で抜けた。感動。ちょっと工夫(テコの支点を追加)したけど。

そして久々の激安エンジンクレーン登場。十分元を取った感(笑)。横着してボンネットは載せたまま。

で、ミッションジャッキもどきを設置するんだが、前回は排気系を外して作業してたけど、ここも横着して排気系を外さずにいこうとしたら、見事に干渉。_| ̄|○

しょうがないのでグラインダーでぶった切ってやった。

で、いよいよエンジンからミッションを切り離すのだけど、今回はやけに手こずった。

例によってハーネスに隠れたデカいボルト(M12?)を見落としてたのはまだいいとして、インプットシャフトがクラッチから全然抜けない。

ツインプレートのクラッチ板がズレてスプラインに噛みこんでるのかなと思って、一度レリーズシリンダーを戻して相棒さんにクラッチペダルを踏んでもらったら、その反力である程度は抜けてきたけど、このまま完全に抜いちゃうと何かマズい気がしたので途中で止めて、再度エンジンとミッションの隙間をこじって、何とかミッション摘出完了。

インプットシャフトのスプラインが若干削れてる気がするが、エンジンとミッションの角度がズレてたのかなあ。

肝心のクラッチ・フライホイールの汚れ具合は、こんな感じ。クラッチカバー(赤い部分)のダストはどのボルト・ナットも似たような感じだけど、フライホイールは汚れにムラがある気がする。その内側のボルトのシールが不十分だったのかな?

最後に、エンジンの下に台座(?)を置いて終了。これも排気系をよけて際どく設置(笑

1/18(土):クラッチとフラホボルトの確認

在宅勤務の合間に作業したい欲求と闘いながら迎えた次の週末、まずはスプラインの噛み具合を確認してみた。と言っても、ストックしてあるインプットシャフトを刺してみるだけ。

軸の角度がズレたときに多少抜き差しが渋い気はするが、まっすぐなら普通に抜き差しできる。やはり先週はエンジンとミッションの角度がズレてたのかな。

あるいは、スプラインのグリスが不足してたか。(グリスが遠心力で飛び散ってクラッチが汚れて貼り付く(or滑る)ことを恐れてケチった気がする)

ところで、このストックのインプットシャフト、ちょっとサビが出始めてた。保管時に何か油塗っといた気がするけど揮発性のやつだったのかなあ。今のうちに先週抜いたミッションオイルでも塗り直しておくか。

さて問題のクラッチ・フライホイールの汚れ具合。うむ、やはりちょっと油っこいな。

そしてフライホイールのボルトを外すと…、あーー、これですな。2本だけオイルまみれ。今回はネジロック剤を多めに塗っておこう。

そんな訳で、バラしたクラッチ・フライホイールとミッション側のクラッチのダストをひたすらブレーキクリーナーで掃除して、エンジンにフライホイールとクラッチを組み付けるところまででこの日は終了(2枚のクラッチ板は前回同様ストックのインプットシャフトでセンター出しをしながらカバーを固定)。これでクラッチ切れ不良が解消するといいけどなあ。

1/19(日):ミッションドッキング

さて今日は後半戦の山場、ミッションのドッキングだ。

ミッションは、なんちゃってミッションジャッキに載せたままなので、インプットシャフトをクラッチの穴に合わせるとこまではすんなり。(インプットシャフトのスプラインにはBRZのクラッチ(小倉クラッチ)に付属してきたモリブデンっぽいグリスを塗っておいた)

しかしそこから先が長かった。やっぱり軸の角度が微妙に合ってないのか、中々スコっとはまらない。

あっちを上げたりこっちを下げたり、あーでもないこーでもないとガチャガチャやって、なんとか合体。全然写真撮る余裕がなかったけど、代わりにタイムラプスを撮ってみたので興味があればこの記事の最後の方のYouTubeを見てみてちょ。

その後、ドライブシャフトを刺してこの週末は終了。

1/26(日):作業完了!

結局3週間かかってしまったが今日で片付けたい。まずはミッションオイルを注入。

そして、メンバーをブレーキクリーナーで掃除してから車体に装着。

エンジンマウントはストックしてあった強化版を投入。

リヤ側のマウントの後ろに排気系をぶら下げるためのマウント(?)を取り付けるんだけど、分解時にエンジンマウントとくっついた状態で車体から外してしまって、その後さらにエンジンマウントから排気系マウントを外すときにブラケットを曲げてしまったようで、かなり無理やり取り付け。次回も苦労しそうだが、まあしょうがない。(´=ω=`)

その後、アンダーパネルやバンパーを戻してようやく完成。辺りはすっかり暗闇に。

そんな作業の一部始終をタイムラプスで撮ったのを編集してつなぎ合わせたのがこちら。見やすい位置にカメラを設置するのって意外と難しいのね…。

ちなみに、近所を軽く試走してみたところ、普通にシフトチェンジできるようになっとった!と言っても年式なりに渋いんだけど。

元々シフトが渋いのが、長期間かけてジワジワ切れが悪くなっていったので「こんなもんだっけ?」と感覚がマヒしてたんだけど、かなりシフトの入りが悪くなってたようだ。元々の状態に戻っただけだと思うけど、スコスコ入るような気がしてしまう(笑

はぁ、長かった。┐(´д`)┌

たぽ
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  • カレン(ST206 3S-GE VVT-i)、BRZ(ZC6 RAエアコン有)でサーキットを走ってます。
    クルマ弄りは基本的にDIY。そのため(?)にガレージ付きの家建てました。

    数年前から登山にも目覚め、時々アウトドアな日記・動画もアップしてます。

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