自宅サーバーの再構築
Raspberry Pi OS (≒Debian)の11(bullseye)から12(bookworm)へアップグレードしてしばらく使っていたんだけど、カーネルが微妙に古かったり、所々純粋なbookwormとは違う状態になっていた。
よくよく調べてみると、RPI OSはアップグレードは非推奨で、今まではあまり実害はなかったっぽいが、今回は実際に問題があるらしい。うむ、まさにリンク先の「ポイント」に書かれてるような状況だ。
と言うわけで、ついでにひと回り容量の大きいマイクロSDを用意して、久しぶりにRaspberry Pi OSのクリーンインストールをした。
そして、管理系コマンドの知識をアップデート。
- apt, apt-get, aptitudeなどパッケージ管理系はapt
- ネットワーク関係はNetworkManager (nmcli, nmtui) ※nmtuiが便利
- systemctl (start | stop | status ) サービス名
- journalctl -u サービス名
- などなど
改めて再構築してみて、色々試行錯誤してた頃から比べると、自宅サーバーで使ってる機能はだいぶ絞られてきたな。
- このブログ(WordPress)
- Apache2, PHP, MySQL(MariaDB)
- phpMyAdmin
- Memcached
- メールサーバー(ほぼ受信専用)
- Postfix (SMTP)
- Dovecot (IMAPS)
- certbot (Let’s Encrypt証明書更新)
- MyDNS更新(cronで所定のURLにアクセス)
- ガレージシャッター開閉監視(TWELITE)
- サーバー稼働監視(Monitorix)
ていうか、何度か同じこと考えてるけど、これだけのために自宅サーバをメンテし続ける意味あるかなあ。
ハマったところ①
ntpdate相当のことをsystemd-timesyncdがやってくれるらしいんだけど、最初、2段ルーターの内側で構築してる最中は何故かNTPサーバと同期できなかった。ntpdateそのものでは同期できるんだけど、NTPを簡略化したらしいSNTPではどうも2段ルーターを抜けれなかったようだ。DS-Liteを抜けれなかったのかもしれない。
1段目のフレッツ光のホームゲートウェイ直下につないだら、何事もなかったように同期できた。
ハマったところ②
自分自身のFQDNが認識できなかったようで、WordPressのサイトヘルスで色々引っ掛かってた(タイムアウト系のエラーだったかな)。
/etc/hostsに自サーバーのFQDNを追記して解消。
ハマったところ③
Postfixがなかなか起動してくれなかった。
④に書いた通りsyslogが入ってないせいでまともなログが出てなくて調査が難航。
結局、/etc/postfix/main.cf の終盤で、”sendmail_path =”みたいな行がいくつもコメントアウトされずに残ってたのがいけなかった。
ハマったところ④
MonitorixのMySQL接続設定が反映されないと思ったら、/etc/monitorix/conf.d/00-debian.conf に変なサンプル設定が入っててそっちが優先されてた。
他にも/var/log/monitorixに色々エラーが出てて、そもそもrsyslogdが入ってなかったり。
残課題(様子見するしかないか…)
Monitorixのグラフのページを更新するタイミングでサーバーが時々ハングする。
2件のピンバック
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