Day3:Silverstoneを走る!

さて今日はいよいよシルバーストンだ。しかしロンドンからシルバーストンまでどうやって移動するか。車で約1時間半だそうな。

昨日書いたようにイギリスのレンタカー屋は週末休みのところが多い。金曜のうちに借りてStoke-on-Trentもロンドンからレンタカーで移動するという案も考えたが、夜ホテルの駐車場に停めると6-12h £40, 12-24h £50ってことで地味に高いし、Stoke-on-Trentまで車だと片道3時間ぐらい掛かるってことでさすがに断念。

色々調べてたら、virtuoっていうスマホアプリが鍵になる対面不要なレンタカーサービスがあったので、これにしてみた。

事前にアカウント登録して、免許証(国際免許&日本の免許)などをスマホで撮影して登録するんだけど、アプリの手順に従ってとりあえず国際免許(表・裏)を撮影したら、いきなり自撮りモードになって顔認証が始まって、しかも勝手にカウントダウンしていくので、焦る(笑

で、「検証中」みたいなステータスになるのでしばらく(数時間?)待つと「国際免許の場合は自国の免許証も送れ」ってなメールが来て、ステータスが「保留中」に戻る。なので、もう一度スマホで今度は日本の免許証(表・裏)を撮影して、たぶん自撮りもしてしばらく待つと、無事に登録完了。

泊ってるホテルから歩いて20分ぐらいのところにvirtuoのステーション(別のホテルの地下駐車場を間借りしてるっぽい)があるので、そこにある車の中から選んで予約するんだが、追加ドライバーとか保険とか走行距離オプション(距離制限があるので必要に応じて追加しておく方式のようだ。レンタル中でも追加可能とのこと。)とかを選んで予約完了。

基本的に俺が運転するけど相棒さんも多少は運転すると思うので、追加ドライバー(1人£10/日だったかな)も付けとくんだけど、追加ドライバーもvirtuoの登録が必要だった。ちなみに、相棒さんが登録するときに試しに日本の免許証から登録してみたら「国際免許を送って」ってメッセージが来た。一度に両方送れるようにアプリを改善してほしいところだ。

で、前日になるとキーがダウンロードできるようになっていたのだった。

さて当日の朝、virtuoのステーションに向けて朝のロンドンを散歩すると、Google先生が適当に選んだ道は高級住宅街って感じだったけど、ちょっと太い道の方に出ると2階建てバスも普通に走ってたりする。

virtuoアプリには借りた車が停めてある場所までのルートが画像入りで説明されている。「ホテルの入り口を入ってエレベーターで地下に降りて左側」ってなってたんだけど、いきなり入り口が工事中で別の入り口から入る羽目に(汗

んじゃあエレベーターはどこよ?とキョロキョロするがよく分からないので結局ホテルの人に話しかけると、virtuoという単語はイマイチ通じてなかったけど「地下駐車場はそっちだよ」と教えてくれた。

そして薄暗い駐車場の中をさまようと、隅っこの方にvirtuoの看板がひっそりと掲げてあった。

さて、じゃあ俺の借りたクルマはどれかいな?これかな?と目星をつけた車の脇でvirtuoアプリでCONNECTしてUNLOCKボタンをタップしてみると、数台向こうのクルマのウィンカーが光って鍵が開いた(笑

これが今日の相棒、BMW 1シリーズだ。virtuoの中では安い方。FFなんだってね。そしてイギリスのレンタカーにしては珍しくオートマ。

で、動かす前にアプリでダメージレポート。スタート時点で付いてる傷とかを報告する方式だそうな。アプリにはフロントガラスに傷アリということになっていたがよく分からなかった。その代わりにホイール3つに軽めのガリ傷があったので一応レポートしておいた。

では気を引き締めて走行開始!

と思ったけど、パーキングブレーキの解除の仕方とドライブへの入れ方が分からねえ。orz

いろいろガチャガチャやってたら、シフトレバーのボタン(昔ながら物理ボタンではなくクリック感のある薄いボタン)を押しながら動かすとドライブに入って、パーキングブレーキはボタンを押すと解除・引くとブレーキ(逆だったかな?)、のようだ。

改めて走行開始!と思ったら、今度は地下駐車場の出口がいきなり難易度高ぇ。通路から直角に曲がったとこにある出入り口のゲートのふもとの縁石の幅が広くて、クルマに対して壁と縁石の間隔がパツパツだ…。何度か切り返して車を真っ直ぐに向けてようやく脱出。

そしてロンドンからシルバーストーンへ。

ロンドン中心部は渋滞税とかいう謎の金が徴収されるエリアがあるが、ホテル及びvirtuo置き場はそのエリアの西の方で、シルバーストンも北西なので、渋滞税には引っかからないで済むはず。Googleのナビに従って郊外に向かい、A**→M**と高速を乗り継いでいく(イギリスの高速道路はほぼ無料だそうな)。

途中、こんな感じの幾何学的なインターチェンジをいくつか通っていくが、土曜の朝だからか基本的に道が空いててしかも太くて(場所によっては5車線とかある)、非常に走りやすい。

そもそも制限速度が70マイル/h≒112km/hとかだったりするのでそれだけでも快適なんだけど、右車線をちんたら走ってる車や抜ききれなくて3車線並走するトラック群とか皆無。

今日のマシン、BMW1シリーズはオートマだけど踏めば応えてくれるしステアリングのレスポンスもいいし、とても快適。もちろん上り坂で70マイル弱に落ちちゃった車速を70まで戻そうと思うと、ある程度踏み込んでキックダウンさせないといけないようなシーンではちょっと物足りなさはあるけど、それ以外は不満っぽい不満がない。

ただ、カメラは至る所にあって、速度違反とか町中の横断歩道停止忘れとか交差点内停止とか駐車違反とかは即効で撮られるらしいので、ルールには大人しく従っておく(笑

さて、そろそろSilverstoneの看板も見えてきた。でもDriving Excperience参加者はメインゲートじゃなくて1つ隣のラウンドアバウトから入ってこいとのこと。鈴鹿の9番ゲート(最近はモータースポーツゲートって言うの?)みたいなもんかな。

と思ったら、Googleナビの目的地のポイントがなんかずれてて、気が付いたら全然違う住宅地に連れてかれてしまった。_| ̄|○

あらためて目的地を設定しなおして、メインゲートのラウンドアバウトを通過して南下して・・・

次のラウンドアバウトから裏口に進入。門番に「Driving Experienceに参加するぜ!」と告げると、「ここから入ってぐるっと回っていって、橋を渡って進んでいくと駐車場があるよ」と教えてくれる。まあ、一応事前にメールで知らされる資料に園内地図(ダッシュボードに置いておく駐車券らしきものもあった)で予習はしてたけど。

橋の手前にはポルシェのドライビングセンター的なのもあった。

そんなこんなで駐車場に到着。まだ朝早いのに既になかなかの台数だ。

建物左側の階段を上って中に入ってみると、最近のF1の映像が流れてるデカいスクリーンの前にテーブル・椅子が置かれてて、参加者とそのお連れさんたちがワイワイやってる。その奥には受付カウンターやグッズ・飲食物の売店。

10:25からの枠に申し込んでて1時間前には受付してねってことなので、まだ少し時間があるので売店の方をぶらついたりしてたけど、落ち着かないのでさっさと受付を済ませてしまう(受付では国際免許の提示を求められた)。

スクリーン前のスペースでまったりしながら周りの様子を観察してると、適当なタイミングで参加者が呼ばれ、しばらくすると連れの人も観戦ポイントの方へ呼ばれていく流れのようだ。

と言うわけで、時間までピット上階からの眺めをしばし堪能。

歴史あるサーキットのはずなのに、めっちゃ奇麗でデカいな・・・。そして参加者・同行者が思ったより多い。日本じゃ参加系モタスポイベントってスッカスカなイメージだけど、さすが本場ってことか。連休中の鈴鹿フルコースのSMSCとまでは言わんけど、これだけの人数を回せるだけの車両を提供してくれるって太っ腹だな。そもそも車種(MCLAREN 620R, ASTON MARTIN V8 VANTAGE, FERRARI F430 COUPE, フォーミュラ, BMWのレースカー(?), CATERHAM 7)が太っ腹すぎるか(爆

さて、ついに時間が来て名前が呼ばれ、ブリーフィングルームへ。

10人ぐらいの参加者がそれぞれマクラーレン・アストン・フェラーリに乗るようだが、女性が2名いてちょっと驚いた。あと、マクラーレン2回目っていうにーちゃん2人組も。

ブリーフィングの内容は、コーナーに対するアプローチの基礎、みたいな感じで、ブレーキング・ターンイン・クリップ・出口でやるべきことにしっかり集中しなさい、ってな感じ。昨日の陶器の工場見学よりは分かるw

あと、コース1周の各コーナーの特性とかの説明。あ、ちなみに今回走るのはフルコースではなくインターナショナルコースという南半分(フルコースで言うと後半部分かな)。名物の高速S字のマゴッツ・ベケッツ・チャペルは使わず、チャペルの辺りで合流してくるレイアウト。(下の画像はWikipediaから拝借)

鈴鹿の東コースや西コースのショートカットみたいに、ショートカット部分は路面や縁石のつながりが不自然なので、なんかどこ通っていいか分かんないんだよね。

それから、各マシンの特性なんかの説明もあった。フェラーリは電子制御があんまりないから手動で頑張ってね、その点アストンはだいぶ乗りやすくなってると思う、マクラーレンは急な操作は気を付けて、とかそんな感じだったかな。

さて、そんな説明を一通り受けた後、ピットに移動してバラクラバとヘルメットを装着する(バラクラバ、おでこ出すぎだねw)。あと事前に申し込んでた車載カメラを受け取る。そしてこの辺で相棒さんと合流。相棒さんは表彰台とか見物させてもらってたらしい。

インストラクター1人に対して参加者2人で、俺は後攻。途中で交代して2セット走るとのこと。ソワソワしながら待つことしばし、いよいよ出番だ。

「英語分かる?」とか「(alpinestarsのドライビングシューズを指さしながら)レースするの?」とか聞かれ「だいたいは」「趣味で走る程度だけど、BRZで鈴鹿を走ったりしてる」みたいに答えつつ、走行中の説明が始まる。

「周りの状況はインストラクターが見るので、君は前見て運転に集中して。ミラーもインストラクターの方に向けてるので。ブレーキやパワーは一応指示出す。パドルのUp, Downもジェスチャーとかで。ピットインとかも指示出すんで、分かったらなんか反応して。」てな感じ。ミラー見れないのは逆に不安…。

そしてこれが、有料オプション(笑)の車載カメラにスマホGPSのRacechronoを重ねて、あと相棒さんの外撮り動画を適当にくっつけた動画!

いやーーー、すんごいパワー!!

どの速度域からでも加速していく。そしてブレーキもガッツリ効く。インストラクターの指示は簡潔で分かりやすかったけど、実際運転してみるとだいぶ抑え気味だったかな。英語が通じてるか怪しいからマージン多めに取られちゃったのかな。でもこっちもついつい大人しく指示に従ってしまった(笑

結果、アクセルはガッツリ踏んで最高速はスマホGPSで240km/hちょい、ブレーキもクルマを降りるとパッドの焼ける匂いがするぐらいは踏んだけど、コーナーではほぼタイヤは鳴かず、タイムは1分21秒にとどまった。(アセコルの練習では1分14秒ぐらいまでは出たんだけどな)。

あっという間だったけど、いい経験させてもらった。しばらくスーパーカーたちを間近で堪能してから俺たちも撤収。昨日のウェッジウッドの工場見学もそうだったけど、イベントが終わるとそのまま流れ解散なのね(笑

ところで、相棒さんが「インストラクターがみんなイケメン!」とかテンション上がってたのはどういうこっちゃ!?(爆

とりあえずポディウムでお上りさんしたりしてピット周辺をブラブラ。ストウコースの方ではフォーミュラが結構な台数走ってた。これだけ参加者集まるってある意味スゴイな。関係ないけど、ポディウムの表面はプラダンでできとった(笑

その後、メインゲートの方に移動してミュージアム入り口の売店エリアに。昼メシ食ってお土産を物色。ハミルトンバーガーだそうなw

で、お土産を買おうと思ったら、ピットの方の売店にあったものがこっちにはない!(逆にこっちにあるものはピットの方にはないw)

しょうがないので、こっちでいくつか買って、ピットの方にもう一度移動して(道中の案内スタッフに朝と同じ案内をされながらw)、ピット側でも買い物して、シルバーストーンを後にした。

(この日はこの後まだ寄り道したんだけどそれはまた後日…。)

たぽ
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  • カレン(ST206 3S-GE VVT-i)、BRZ(ZC6 RAエアコン有)でサーキットを走ってます。
    クルマ弄りは基本的にDIY。そのため(?)にガレージ付きの家建てました。

    数年前から登山にも目覚め、時々アウトドアな日記・動画もアップしてます。

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