S54, S50・1,2速シンクロ・クラッチハブの違いとアウトプットシャフト組立て

今日はアウトプットシャフト側の組み立て。こっちも在庫品から状態のいい奴をチョイス、と言いたいとこだけど、シャフトに圧入する3速4速や小物はともかく、肝心の1速2速とその間のシンクロ系は今使っているS50用のみで選択の余地がない。

さらに、1速シンクロは新品をゲットしたけど2速(S50用)は廃番。

しかし、クラッチハブスリーブ(スライドしてシンクロに噛み合う奴)のエッジもだいぶ丸くなっちゃってるので、手持ちのS54用が使えないかじっくり見比べてみた。

まず、シンクロの赤丸部分が違う。S54は出っ張ってるけどS50は凹んでる。

比較

それに噛み合うように、シンクロメッシュシフティングキー(バネで押さえてる小っちゃいパーツ×3)が、S54は短いけどS50は長い。また、そのバネがS54は小さな螺旋バネだけどS50は大きなC型のバネ。

ちなみに上の画像に載ってるのは1速のシンクロ。2速は、S50は1速とよく似たシングル(内側がザラザラだったかな)だけどS54はトリプルコーンで明らかに違う。外径とギザギザの数は同じだけど、内径(2速ギヤのコーン部の径)も全然違うので、シンクロだけ流用みたいなことは不可能。

S54の2速シンクロ(トリプルコーン)

クラッチハブスリーブの内側のギザギザの数や外周のリバース用のギヤは、S54・S50で同じようだ。だけど、よーく見ると2速側のギザギザの先端がS54は斜め。(S54は2速シンクロの外側のギザギザも斜め)

クラッチハブスリーブ(S54)の内側のギザギザ

これは、斜めにすることでより2速に入りやすくなっていると推測。斜めじゃないS50の2速シンクロともそれなりに噛み合うようなので、エッジがまだシャープなS54のクラッチハブスリーブ(ストックしてたやつ)を使うことにしてみた(ハブとキーS50を再利用)。あわよくば斜めのギザギザで2速が入りやすくなるのではと期待したいが、果たして吉と出るか凶と出るか。

(11/21追記:完全に裏目に出たのでハブスリーブもS50に戻した。3速から2速へのシフトダウンが全然できなかった。ダブルクラッチができれば入るのかもしれないけど…。)

そんな感じで怪しげな流用を織り交ぜながら、アウトプットシャフトの組み立ても無事に完了。インプットシャフトと並べて記念撮影。

組み換え後のギヤトレーン

さて、ミッションオーバーホールの山場は越えたが、今日は引き続きSW20のデフとファイナルギヤ(リングギヤ)を分離する。壊れた方のデフで練習済みなのですんなりいくかな、と思ったけど甘かった。

まず、ファイナルと固定してるボルトを外そうとしたんだけど、作業台で挟むだけではボルトが外せず、エアインパクトでガガガっと外さないとダメだった。ただ、ボルト自体は変なネジ山の潰れもなく再利用できそうだった。

ファイナルギヤ取り外し

そしてついでにサイドのテーパーベアリングも外すことにしたんだが(スピードメーターの樹脂ギヤをストックしておこうと思って)、その樹脂ギヤ側はともかく反対側のベアリングが非常に固くて、普通にベアリングプーラーを掛けてねじ込んでいったら、ローラーとケースだけ外れてローラーが玄関に飛び散った。orz

残ったインナーレースは、デフ本体との隙間が小さくてプーラーが深く掛からないので、ねじ込んでもプーラーが外れてしまう。むしろプーラーのエッジが負けて曲がっていく。_| ̄|○

なので、バーナーで炙ってやったらようやく取れた。

バーナー投入

たぽ
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  • カレン(ST206 3S-GE VVT-i)、BRZ(ZC6 RAエアコン有)でサーキットを走ってます。
    クルマ弄りは基本的にDIY。そのため(?)にガレージ付きの家建てました。

    数年前から登山にも目覚め、時々アウトドアな日記・動画もアップしてます。

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