BRZ RA(A型)にEPU装着までの道のり
以前BRZの排気系パーツを調べてた時に、性能UPが期待できるやつはだいたいウチのグレードは排ガス証明書の対象外てことが分かって、師匠に「ウチのグレードも証明書の対象だったら買ったのになー」とかつぶやいたら、
「じゃあフジツボに認証取ってもらおうか」
という話になった(爆
ブツはEPUというエキマニ・触媒・マフラーセットの軽くてパワーの出るらしいヤツ。Web Optionでこんな記事もあったりするやつ。すんなり認証が取れたらまとめてブログをアップしようと思ってたんだけど、予想以上に難航してるので、途中経過を第1弾としてアップすることにした。(7/17に公開。関連記事は「EPU認証取得」のタグで。)
まず、師匠がフジツボに話を付けて作戦は始動したわけだが、フジツボ社内でも「今更そんなマイナーグレードの認証取ってウチにメリットあるのか」と会議で議論されたそうな。でも、担当さんが「全グレードOK!とアピールすればいいんですよ」などと頑張ってくれたようだ。ありがとう!
しかしそれは緊急事態宣言が出たり落ち着いたりを繰り返してた頃で、フジツボさんも長いこと営業を自粛してて、それがちょっと落ち着いてきた3月末にようやくBRZをフジツボに預けることになった。それが美浜での走行会の翌日。だから86/BRZ走行会だったのにカレンで参加したのだった(笑
ちなみに、O2センサー・A/Fセンサーを交換したのもそのため。10万km以上無交換だったので、排ガス検査クリアの可能性を上げるため、センサーを新品にしてほしい、とのフジツボからの要請だったのだ。
ところが、走行会の翌日、師匠が静岡のフジツボまで自走で運ぶ途中、新東名走行中にエンジンチェックランプが点いたそうな。(´・ω・`)
これまで何度か付いたことのあるP0351(イグニッションコイルのコネクタ接触不良)じゃないかと伝えたんだけど、フジツボで確認してみたら、点火系だけじゃなくパワーウィンドウとかABS系(だったかな?)のエラーも出てたとのこと。ただしフジツボにある機材では詳細は分からないそうな。不安は残るが作業は進めてもらった。
どちらかと言うと、排ガスじゃなくて車外騒音がクリアできるか心配(エンジンは同じでもグレード違いでギヤ比や防音材が違うのでグレードごとに認証を取る必要があるそうな。その点うちのBRZは最安グレードで防音材がほぼない上にファイナル4.5に変えているのと車高調で車高を落としてるせいで、条件は厳しい方向)で、相棒さんが実家からかっぱらってきた毛布をトランクに敷き詰めたり、車高を上げたりしてたんだけど、フジツボ内での騒音検査では基準をクリアできたらしい。
しかし、いざ公式の検査場で測定してみたら、NOxが基準の何倍(4倍?)も出てて検査に落ちてしまったそうな。
1回落ちて対策してリベンジという可能性は織り込み済みだったのだけど、ちょっと想定外の不合格の仕方だったので、ちゃんと対策しようということになった)のだが(もし3回目以降に突入したら追加費用が発生する模様。個人で払える額なのか?((((;゚Д゚))))、ここから容疑者探しと犯人特定が難航するのであった。orz
先に現時点までの容疑者リストを挙げてしまうと、こんな感じ。
- 互換品のO2センサー・A/Fセンサー
- イグニッションコイル、プラグ
- ECU(エンジンコンピューター)
- インジェクター(ポート側)
- エアフロメーター
まず疑ったのは、DIYで交換した互換品のO2センサー・A/Fセンサー。クリップが間違ってたぐらいなので、センサー本体も何か間違っていたのではないか。なので、純正品を改めて取り寄せ。
次に、よくエラーの出てたイグニッションコイル。排ガスの成分に影響あるか微妙だが、これも10万キロ無交換なのでこの機会に交換することにした。純正+αの金額で強化パーツが買えちゃうようなのでこちら(風間オートのSPARK EXE COIL)を注文。あとプラグも(言われてみれば前回交換時も焼けすぎっぽい色してた)。
で、一度排気系を純正状態に戻して計ってみたら、その時点でやっぱりNOxが多い・排気温度が異常に高いそうな。つまり元から燃料が薄かった(リーン)ようだ。(「こんなんでサーキット走ってたらエンジンブローするよ」と脅されてしまった。)
と言うわけで、互換品のO2・A/Fはシロだった模様。純正品も買っちゃって、1セット余るじゃんw
そして次に疑われたのがECU(エンジンコンピューター)。BRZ/86のA型B型は元々燃料が薄めだったらしく、高回転を多用すると直噴側のインジェクターシールが飛ぶというトラブルが有名。その対策なのかは断言できないが、C型が出たころにA,B型のECUの変更があって、86はディーラー入庫のタイミングなどでシレッと書き換えられていたらしい。
しかし、ウチはほとんどディーラーの世話になってないwのでたぶん古いまま。もしかしたらバルブスプリングのリコールの時に書き換えられているかもしれないが、以前OBD2アプリで読みだしたECUのIDはZA1JA01Pだったので、たぶん古いまま。
ここでふと疑問に思うのが、車検はこれまで普通に通ってるってこと(ウチの場合はユーザ車検で)。しかし車検場では、ディーゼル車はNOxを測定するが、ガソリン車はNOxの測定はなく、COだかHCだかのみ検査しているので、NOxが多いことに気づくタイミングがなかったのではないか、とのこと。ディーラーでもディーゼルを扱ってないとNOxの測定器(オパシメーター)は持ってないこともあるそうな。
実際フジツボにもないので詳細がよくわからないため、いったんBRZはこっちに戻して対策することになった。
で、師匠はトヨタ系には顔が利くのでGRガレージとかでECU書き換えができればいいのだが、しばらく前にリプロ(ECU書き換え)のシステムが変わって、対象ECUの判定が厳しくなり、対象外だと書き換えができなくなったそうな。つまり、トヨタでスバル車の書き換えができるか怪しいとのこと(トヨタディーラーの担当者も「やってみんと分からん」だそうな)。
そこで、めったに連絡しないスバルの営業に電話で聞いてみたら「排気系に効果があるか分かりませんが、依頼されれば書き換えますよ。7,000円で。」ってな回答だった。ウチのが書き換え済みか聞きたいところだったが、話がややこしくなりそうだったのでやめておいた。ともかく、いざとなったらスバルディーラーで書き換えは可能と言う事は分かった。
さて、フジツボからこっちの方に戻ってきたBRZは、師匠が付き合いのある某自動後退(ディーゼル車も扱うのでオパシメーターがある)で測定してみたら、やっぱり排気温度が高くてNOxが多いとのこと。そして、戻ってくる過程で再び点いたチェックランプについてエラーコードを取ってみたら、なんかいっぱい出てたそうな。
今回の点火系の問題とは関係なさそうなC1464, C1465は、車速センサーの汚れが原因だろうと言うことなので、今度掃除しておこう。プロμのブレーキパッド(HC+)はダストがひどいんだよねー。C1201とC1237はよく分からんけど、これもシャシー系っぽいので車速センサーがらみと思っておこう。
それよりも肝心なのは1枚目の方に出てるエラーで、それを信じるならポート側のインジェクターが不調で燃料が薄くなってるって可能性。
師匠によると、BRZ, 86は高速で一定速度で巡航してると燃費狙いで燃料をだんだん薄くしていく制御が入っていて、そこからスロットルをじわっと開けると、本来は燃料を濃くして加速していくはずが、インジェクターが不調で狙った量の燃料を噴けなくて薄くなりすぎてチェックランプが点くのでは、という説。ちなみに師匠の踏み加減だとチェックランプが点く確率が高いようだが、アイドリング中やGRガレージの担当さんが適当に踏んだだけでは異常な数値は出てこないそうな。
もう一つありそうなのが、エアフロメーターがおかしくなっていて、ECU側が認識している量よりもたくさんの空気が入っていて燃調が薄くなっている説。エアフロがおかしいと色々謎な症状が出るらしいから、うちのもその一種じゃないかと。
そんなわけで、新たに増えた容疑者4, 5をつぶすべく&ついでに一切合切リフレッシュしてしまえという勢いで、インジェクター(ポート側4本&直噴側4本の合計8本)とエアフロメータも純正新品を注文してやった!地味に出費が増えていく!!(´;ω;`)
しかし、部品が届くのは5/15頃ということなので、一時帰宅したBRZであった。それが連休直前のこと。
ちなみに容疑者3のECU書き換えは、インジェクターなどを変えてもダメだったらやってみよう、ということになった。燃調の安全マージンが多くなることでパワーが落ちるって話だしね。でも、トヨタ側のシステムで認識できるかどうかの確認ぐらいはやっときたいけどな、今後のために。
純正状態での正常化編(5/15以降)・認証取得編へ続く、、、と良いな(´・ω・`)
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